2019/03/27
柔道整復師の求人

整骨院の仕事をやめたい…。経験者が語る辞めて良かったこと・転職後の仕事

退職

整骨院ではたらいている。でも一方で退職や転職して新しい環境でチャレンジしたい。そんな気持ちもありませんか?

実は
「整骨院を辞めたい」
「別の職種に転職したい」などモヤモヤを感じてる人もいませんか?

「整骨院以外での仕事の経験がない……」
「せっかくの資格をもっといかせないのかな??」と不安を感じ、なかなか転職に踏み込めないケースも多いものです。

今回は、整骨院から別の職種に転職した100人にアンケートを実施!『転職経験者のリアルな声』をお届けします。

整骨院からの転職を考える理由

整骨院からの転職

多いのは保険の架空請求をする整骨院で働いてしまったときの、良心からの不満。また人数が少ない整骨院ほど、人間関係のトラブルが目立つ結果となりました。

「医療保険の不正請求」への不満

業界として多い、医療費の不正請求

もう来院しなくなった患者さんの名前で、嘘の来院記録。「こういう業界」と説明されましたが割り切れません…。/メーカー事務に転職 25歳
患者さんからは白紙にサインをもらっています。あとで書きたい放題…、なにかあったら私まで捕まるのかな…?/アパレル店員に転職 29歳

「患者さんにサインだけもらって、あとから治療項目を書く」など、不正請求をしている整骨院は多いのもまた事実…。

どこもやっている。そう言われることが多いですが、良心の呵責で辛くなる人が多いです。

職場の人間関係への不満

小さい整骨院だとスタッフが少ないので、うまくいかないときはかなりしんどくなります。

誰も彼も陰口を言っている。私もこっそり批判されてるんじゃないかと思うと働いていて辛くなる..。/治験コーディネーターに転職25歳
失敗は許さないよ!体への失敗は、ちゃんと体で覚えてもらうから/アパレル店員に転職 29歳

そんなパワハラ紛いのコミュニケーションをとる整骨院もあるようです。

 

労働条件への不満

採用のときと話が違う。朝も1時間サービス残業で、よるも22時くらいまで仕事と辛い。/メーカー事務 25歳
「ランチ休憩がある」って話も午前の会計をしたり、電話予約の対応で休めず。ほかの先生が助けてくれるわけではなく忙しいです。/アパレル店員 29歳

午前の患者さんの対応のあと、ランチ休憩中に会計締めを求められる整骨院もあるようですね。

お昼休憩や、終了時間が聞いていた時間と全く違う…。そんな不満の声も寄せられました。

 

ほかの大手の整骨院グループなら解決できることもあります。
>大手整骨院グループへの転職情報をみる

 

転職する前の心配!転職してよかった?クチコミまとめ

疑問

転職する前の心配はどんな感じ?

転職する前の心配

ほかの職種への転職を考えた時に「未経験でも働けるのか?」が一番の不安だったようです。またせっかくの国家資格、活かせる方法はないのかな?と思う方も多いです。

事務職やIT企業でも未経験者歓迎の仕事は実は多いです。また、整骨院以外でも資格を活かして働く方法もあります。アンケートのクチコミをまとめた後に、具体的な転職相談の方法もまとめています。

 

転職してよかった?

転職してよかったこと

1位 体力的負担が軽くなった
2位 良心の苦しみがなくなった
3位 人間関係の悩みが減った
4位 仕事が楽しくなった
5位 労働時間が減った
6位 休暇が取りやすくなった

1位 体力的負担が軽くなった

  • 休日は疲れて寝てばかりだったのが外出を楽しめるようになった /保険の営業に転職 33歳
  • 体力的にも楽だし、精神的なストレスも減り体調もどんどん良くなった /医療事務に転職 25歳
  • 腰痛が軽減した /講師に転職 30歳
  • 生活サイクルが整い、肌荒れなどが減った /エステティシャンに転職 24歳

カラダもココロもコンディション◎

朝から晩まで体を使う整骨院の仕事はどうしてもハードワークになりがち。転職したことで、心身共にゆとりのある働き方ができるようになったようです。

2位 良心の苦しみがなくなった

  • 受付の仕事での後ろめたさから解放された /介護士・ケアマネジャーに転職 36歳
  • テレビで架空請求とかを見てもビクビクしなくなった /飲食店スタッフに転職 33歳

不透明な処理をしている整骨院は、いまでも多いようですね…。

「これって本当に正しいのか?」「架空請求で自分も一緒に捕まるんじゃないか?」そんなストレスが思っていた以上に負担だったという人は多いようです。

3位 人間関係のトラブルやストレスが減った

  • 「仕事へ行くのが嫌」と思うことがなくなった /介護士・ケアマネジャーに転職 36歳
  • 常に人の命にかかわる責任感から解放された /飲食店スタッフに転職 33歳
  • 仕事に付随する緊張感からのストレスが減った /飲食店スタッフに転職 38歳

ストレスが軽減されたことで、安心して働ける!

「面倒な人間関係から開放された」という声だけでなく、看護師として日々感じていた責任や緊張からくるストレスが解消されたという声も。安心して働ける環境を手に入れることができたようです。

3位 仕事が楽しい

  • 好きな事を仕事にできた /花屋に転職 32歳
  • 勤務中以外で仕事の事を考えなくてよくなった /飲食店スタッフに転職 38歳
  • 閉鎖空間じゃなくなって、人との交流が増えた /スーパーレジに転職 34歳

整骨院を辞めたら…… 毎日が充実!

思い切って整骨院から別職種へと転職したことで、興味のある分野で働けたり、人との交流の幅が広がったり……。仕事を心から楽しめるようになった人が多いのではないでしょうか。

ほかにもさまざま。転職して良かったこと!

  • 土日に休みがあるから友達と会いやすくなった /企業の受付に転職 31歳
  • 夜勤がなくなり、家庭内でのすれ違いがなくなった /飲食店スタッフに転職 28歳
  • 我慢しなければならなかった、髪の毛の色やネイルが自由になり楽しかった /アパレル販売員に転職 30歳
  • 収入が増えた。帰りも早い /営業に転職 33歳
  • 子供第一で生活ができるようになった /飲食店スタッフに転職 39歳
  • コンビニ飯が減った /介護士・ケアマネジャーに転職 33歳

土日休みや、よる遅くない仕事の職場を選んだことで、生活リズムが改善できた人が多いようです。友達や家族と過ごす時間が増え、生活の変化を喜んでいる人が多いです。

 

整骨院からのオススメの転職先

整骨院から転職した人100人 に聞いた転職先はこちら

エステティシャン / 経理・財務 / 人事・採用 / 保育補助 / 薬剤師 / セラピスト / 言語聴覚士 / 個人事業主 / 地方議員 / 眼科検査員 / 和菓子屋 / 不動産 / 図書館司書 / メディカルインストラクター / 農業 / 花屋

資格を活かす転職先

訪問介護(ホームヘルパー)の仕事

訪問介護

訪問介護は、利用者のご自宅に訪問して、身体介護・生活援助を行うサービスです。

身体介護:入浴、排せつ、食事等の介助
生活援助:調理、洗濯、掃除等の家事

[訪問介護(ホームヘルパー)になる資格]
・介護福祉士
・介護員養成研修修了者
・介護職員初任者研修修了者等

※3ヵ月ほどの研修で取れるので比較的簡単な資格です

整骨院で、高齢の方の治療をしてきた経験が活かしやすい仕事です。

平均年収:310万

ケアマネジャーを目指す

ケアマネ

ケアマネジャーは、訪問介護が必要な利用者に向けて利用計画を立てる人のことです。

[訪問介護(ホームヘルパー)になる資格]
a.国家資格等に基づく業務経験5年 ※
b.相談援助業務経験5年
c.介護資格+介護等業務経験5年
d.介護等業務経験10年

このどれかを満たしている必要があり、整骨院で働ける国家資格は全てaに当てはまります。

(あん摩マッサージ指圧師,はり師,きゅう師,柔道整復師)

利用者の目線で計画を立てる力が求められ、整骨院で患者さん目線の治療をおこなっていた経験が活かしやすい仕事です。

平均年収:371万

 

新しい領域に転職する

転職サイトを確認する

求人サイト

求人がたくさん集まっているサイト。
「リクナビネクスト」「えん転職」などたくさんのサイトがあります。

サイトに掲載された求人を、自分で申し込みするタイプです。

転職サイトから転職した人のクチコミ
27才 柔道整復師から、事務職に転職

たくさんの仕事から、自分にあった仕事を選べた満足です。普通の事務職をしたことがなかったので不安でした。
未経験でもOKな仕事が多くて驚き。新しい仕事場は、みなさん優しくて頑張れています。

転職エージェントに相談する

エージェント

転職サイトと同じく求人情報が集まっています。転職サイトと違うのは、エージェントという転職の仲介人の人がいること。転職先の企業との条件交渉から、あなたのキャリア相談にも乗ってくれます。

サイトに掲載された求人を参考に、エージェントに相談するタイプです。

エージェントから転職した人のクチコミ
27才 鍼灸師から、アパレルに転職

エージェントだと、今後の仕事の考えも相談に乗ってくれるって話。
ただ、IT会社の紹介が多くて混乱。パソコンの仕事は抵抗があって…。最後は、友達が働いているアパレルで求人があるって聞いてそこに転職しました。

 

転職に失敗しないポイント

整骨院から未経験職種に転職するにあたって、
「求人情報は山ほどあるのに、自分の希望に合う企業が見つからない……」
「どれも良さそうな求人だから、どこに応募していいのか迷ってしまう……」
という人のために、転職先選びに失敗しないためのポイントを解説します!

求人を探す前にしてほしいポイント

ポイント

[まず大切なこと]
・「変えたいこと」や「かなえたいこと」を明確にする
・視野を広げて、転職先を探す

[流れ]
1.給料や休日、残業の有無、仕事内容など、転職先に望む希望条件をピックアップ
2.希望が複数ある場合は優先順位をつけ、妥協できる点・できない点を書き出す
3.職種や企業のイメージにとらわれず、優先度の高い希望がかなう求人を探す

例えば、
「人と接する仕事」であることはマストだから◎

「基本給は30万円以上」
「完全週休2日制」はできればかなえたいから〇

「残業なし」は時と場合によって妥協できるから△

といった具合に、『条件の優先度』を整理することが大事です。譲れない条件に合った企業を絞っていくと、おのずとマッチ度の高い求人に巡り合うことができます。

また、条件を書き出すことで自分が気づいていない潜在的な希望が見つかることがあります。それまで縁のなかった分野や対象外だと思っていた仕事が転職先の候補に挙がってくることもあるでしょう。

 

「整骨院だから、人に接する分野じゃないと向いていないかも」
「自分には、オフィスワークはできない」と決めつけず、幅広い視野で求人情報を見てから、絞り込むこともポイントです。

 

「雰囲気が良さそうな会社」と、漠然とした気持ちで求人を探してしまうと、結局は「思っていた仕事と違う」「こんなはずじゃなかった!」と転職後に後悔するケースもあります。自分の希望を明確にしたうえで、幅広い視野で応募すべき求人を見つけていきましょう!

 

求人票で見てほしいポイント

求人票

給与など待遇は基本ですよね。

それ以外にも、求人情報の求める人物像(応募資格)を確認しましょう。スキル面(経験や資格)だけでなく、企業が求める人物像を忘れずにチェックしてください。

あなたに当てはまるような記載や、似たキーワードが求める人物像として書かれていれば、企業との相性がよいということ。それは自分のスキルや個性・持ち味と企業の求める人材がマッチしているということ。

[整骨院で働くとつきやすいもの]
・コミュニケーション力
・接客対応力
・基本的な社会人マナー

求める人材に、こうしたキーワードがあれば入社後の活躍も期待できるでしょう。

見落としがちなポイント

入社後の流れや研修制度にも注目してください。

入社後の流れや研修制度です。教育制度があるか否か、手厚いかかの詳細などは、未経験の職種にチャレンジする人にとっての安心材料になるはずです。また企業によっては、講習や外部セミナー・受験費用を負担してくれるところもあります。

仕事内容と併せて、どんなフォロー体制やバックアップがあるのかなどを確認し、入社後の流れをイメージしながら求人情報を見ていきましょう。転職後に「自分には難しい仕事だったかも……」といったミスマッチを防げるはずです。

トラブルにならない退職の仕方

退職願いは1ヵ月前がマナーです。就業規則によっては2ヵ月前、3ヵ月前などと書いてあることもあるので、退職の相談をするまえに確認しましょう。

有給休暇はできるだけ使い切りましょう。労働者の権利なので使い切るのが理想。ただ、ほかの同僚への配慮でなかなか出来ない…という現実もありますよね。また社員証や定期券など会社のお金で支給されたものは、退職日までに全て返却しましょう。

ギリギリの退職相談は、どうしてもトラブルになりがち。言いにくい気持ちはわかりますが、できるだけ早めに退職相談をしてみましょう。

 

以上、整骨院の退職の仕方から転職情報をまとめました。

トラブルにならないようにしつつ次のチャレンジをしていきましょう。