鍼灸師の求人情報をまとめました。
ご年配の人が受けるイメージが強かった、針や灸。実は国家資格ってご存知でしたか?
高齢化社会で仕事が増える鍼灸師ですが、活躍の場所は整骨院だけじゃないんです。美容目的の灸や、介護やスポーツにかかわれる求人があるんです。
そんな人気の鍼灸師の仕事をみていきましょう。
鍼灸師とは?どうやったらなれる?
国家資格、鍼灸師になる方法
針師と灸師は別の資格
鍼灸師は正しくは「針師」「灸師」と言います。
専門の学校に3年通うこと。その後に国家試験に合格することが必要です。
別の資格だけど一緒にとる人が多い
専門学校の同じ学科で学べることが多いのが、「針師」「灸師」。あん摩マッサージ指圧師の資格まで取れる学校も少ないですが、一部あります。
柔道整復師は、どこの学校も別の学科となります。
※柔道整復師は別の資格
針師と灸師と、民間資格
国家資格 | 民間資格 |
柔道整復師 はり師 きゅう師 あん摩マッサージ指圧師 |
カイロプラクティック 整体師 リフレクソロジー タイ古式 |
・高校以上 ・認定の学校に3年通う ・国家試験で合格 |
・学歴の指定なし ・3週間の通信講座など ・民間の”資格” |
健康保険が使える | 健康保険が使えない |
体のメンテナンスをできる国家資格は4つ。ほかは民間資格(取り締まりがないだけで違法)です。
鍼灸師の転職先
整骨院の「鍼灸師求人」に応募する
まず整骨院には、「先生が個人で開業したもの」と「会社が複数の整骨院を経営するグループ」の2つがあります。
◯院長と近い距離で学べる・勤務地の異動がない
×人間関係が難しい・給料が安いことが多い
[グループの場合]
◯学べる先生が多い・給料が高い・福利厚生がある
×異動の可能性がある
そのため、私たちは整骨院で働くなら、大手グループに転職するのがよいと考えます。
鍼灸師を通年採用をしている大手の整骨院グループを紹介します。
笑顔道グループの転職情報
東京を中心に30拠点を運営している整骨院です。
プロサッカーチーム「横浜FC」やスポーツスクールの公式パートナーなどスポーツトレーナーも務める実力派。東京近郊での求人も多い整骨院です。
MJG接骨院グループの転職情報
全国でグループ全体で131拠点の運営している整骨院です。新たに51の整骨院をオープンさせる予定で、新卒・中途含めて一番求人が多い大手の整骨院です。
東京・神奈川・愛知県・兵庫県・大阪府・三重県に拠点があるため転勤の可能性があります。
ほかにも大手の整骨院グループの求人情報を知るなら
>整骨院の転職求人!独立やスキルアップもできるオススメの整骨院とは?
スポーツチームのトレーナー
トレーナーの活動内容
[スポーツトレーナーとしての活動]
・アスリート選手のモニタリング
・ストレッチング
・筋肉トレーニングアドバイス
・テーピング
・メンタルサポート
・外傷処置
・筋調整
選手の状態を確認し、クールダウンとしてのストレッチや筋トレへのアドバイスをおこないます。
試合時を中心にテーピングや怪我への対応。日常でのメンタル相談まで、選手のパフォーマンスをあげるためのあらゆる活動をすることになります。
鍼灸師の資格だけではなく、マッサージの施述ができる柔道整復師・あん摩の資格も合わせて取得するのがよいでしょう。
1.個人で専属の契約をもらう
2.整骨院に雇われて派遣してもらう
個人として力と人脈をもてば、1や2の個人の契約ができることがあります。ただスポーツのプロチームといきなり個人で契約するのは難しいです。
最初は、実績ある大手整骨院のスタッフとしてスポーツトレーナーとしての経験を積むのがオススメです。
個人で専属の契約をもらう例
鍼灸トレーナーとして、海外で有名なのは鈴木友規さん。ドイツのサッカーチーム、SVヴェルダー・ブレーメン鍼灸トレーナーです。
日本のサッカーチーム、川崎フロンターレの育成に関わり、より高いスポーツレベルにチャレンジしたいとヨーロッパの1部リーグのチームからのオファーをうけました。
整骨院に雇われて派遣してもらう例
・元気堂グループ
元気堂は、全国のプロバスケットボールチームと提携している数が多いです。
[提携先]
・バンビシャス奈良
・群馬クレインサンダーズ
・金沢武士団
エステサロンで、美容灸
漢方をはじめ、東洋医療への関心をもつ女性が増えて、増えて来たのがエステでの美容灸
・ハリジェンヌ
エステサロンでも、鍼灸のニーズが強くなっています。
美容灸としてあるのは、「たるみを引き上げたい」「小顔になりたい」「毛穴・吹き出物をケアしたい」。こんな相談にのるサロンが増えています。
例えば、ハリジェンヌは岡山で生まれたサロン。東京の表参道に進出し「女性の内面も外面も美しくしたい」そんな女性スタッフが活躍する場所です。
[求人情報]
勤務時間:シフト制
早番(9:45 ~ 18:30)
遅番(12:45 ~ 21:30)
給与:20万〜
職場:東京/岡山
求人:公式サイト
高齢化社会になるに連れて、鍼灸師の活躍できる場所は増えています。
とくに病院や介護の仕事での求人が増えています。
整形外科の求人に応募する
・坂本整形外科クリニック
整形外科でも、リハビリテーション科を強化するところが増えています。
ただ、まだまだ整形外科のサポートになるため、パートや臨時職員での求人が多いのが注意点です。
[求人情報]
勤務時間:シフト制
午前(8:30~12:30)
午後(14:30~18:00)
給与:時給 1100円~1300円
職場:東京
求人:求人サイト
介護施設
訪問介護(ホームヘルパー)の仕事
訪問介護は、利用者のご自宅に訪問して、身体介護・生活援助を行うサービスです。
身体介護:入浴、排せつ、食事等の介助
生活援助:調理、洗濯、掃除等の家事
[訪問介護(ホームヘルパー)になる資格]
・介護福祉士
・介護員養成研修修了者
・介護職員初任者研修修了者等
※3ヵ月ほどの研修で取れるので比較的簡単な資格です
整骨院で、高齢の方の治療をしてきた経験が活かしやすい仕事です。
ケアマネジャーを目指す
ケアマネジャーは、訪問介護が必要な利用者に向けて利用計画を立てる人のことです。
[訪問介護(ホームヘルパー)になる資格]
a.国家資格等に基づく業務経験5年 ※
b.相談援助業務経験5年
c.介護資格+介護等業務経験5年
d.介護等業務経験10年
このどれかを満たしている必要があり、整骨院で働ける国家資格は全てaに当てはまります。
(あん摩マッサージ指圧師,はり師,きゅう師,柔道整復師)
利用者の目線で計画を立てる力が求められ、整骨院で患者さん目線の治療をおこなっていた経験が活かしやすい仕事です。
転職する流れとコツ!志望動機書の例文付き
[流れ]
・エントリー
・志望動機書の作成
・面接
求職数が多い、整骨院への転職を例に説明します。
エントリー!準備すべき事とは?
エントリー前に「自己分析」が大事
自己分析の目的は「自分がどんな人生や仕事生活を送りたいのか?」をみつめることです。
1.自分の過去を振り返る =自分史
2.過去にがんばったことを振り返る
3.なぜ頑張ったのか考える
4.頑張れた理由から、自分が頑張れる理由を理解する
5.頑張れる理由から「どんな人生を送りたいのか?」を考える
エントリー前に「勤務先のHPの確認」が大事
会社の「代表メッセージ」「インタビュー」などを確認しておきましょう。
会社情報を確認しましょう。ただし考え方、理念を暗記することが大事なのではありません。
確認し、自分がどう思ったのかを考えることが大事です。志望理由を口でいうだけよりも、調べて考えた上での言葉は、力強さが変わってきます。力強さが、高く志望する気持ちとして伝わり、採用されやすくなります。
エントリーの注意点
転職サイトからエントリーも可能ですが、公式サイトからのエントリーがおすすめ。どこのサイトからエントリーしたのか採用担当がわかるようになっています。そのため「公式サイトをちゃんと見て志望してくれたんだな」と採用担当に伝わる方がお得です。
転職の志望動機書
「整骨院」から「整骨院」への転職を例に説明します
例文付きで、履歴書/志望動機書の書き方とポイントをお伝えしていきます。
1.免許・資格
平成19年8月 普通自動車一種免許 取得
平成21年8月 カイロプラクティックの資格 習得
平成23年3月 柔道整復師 国家資格 取得
2.特技・趣味・得意科目など
バトミントンが趣味です。体を動かすのが好きなので、学生時代の友人とボーリングやダーツにもよくいきます。
3.志望動機
前職では、鍼灸師の資格を取得したばかり。慣れることや、技術レベルを上げることに集中しました。結果、経験も積め自信がつくようになってきました。
ただ地元の方に愛される個人の整骨院のため、どうしても患者さんの数が限られてしまいます。たくさんの症状にふれ、自分の鍼灸師としてのスキルをあげたいと考えています。
独立支援の制度もある貴院で、切磋琢磨させていただきプロの施述師として成長して行きたいと考えています。
4.本人希望記入欄
給与:貴社の規定に従います
希望職種:柔道整体師
勤務時間・勤務地:首都圏
基本的に条件に記載することなく、面接で伝えるという姿勢でいいでしょう。ただし応募職種やエリアは明記しておく方がよいです。
面接
よくある質問はこちらです。事前によくある質問には回答を考えておいた方が、面接で緊張せずにすみます。また準備をすることで自分の気持ちが楽になるメリットもあります。
A1.業界への志望動機を聞かれます。
例:もともと冷え性を抱えていました。知り合いの鍼灸師のおかげで体質改善できたと感じており、私もそうした貢献をしたいと考えるようになりました。体のメンテナンスで人の役に立つ仕事をしたいと思い志望しました。
A2.その整骨院への志望動機です。HPや代表のインタビューなどで大事にしている考え方を事前に把握しておきましょう。「その整骨院の考え方を知っているか否か」よりも「チキンとHPを確認するくらい、志望の熱意があるのか?」を確認されます。
A3.業界への志望動機の確認です。面接の前に、整骨院に何個か行って自分なりの考えを持とうとするのは大事です。
A4.人柄の確認です。バイトの話を聞きたいのではなく、職場で馴染める人なのかの確認をするための質問です。チームワークや周りと相談する姿勢があることをアピールすることがオススメです。
A5.将来への考え方の確認です。元気堂のように「独立をするくらいで来て欲しい」というところから、「地元に根付いて長く長く一緒にいて欲しい」という考えの整骨院まで様々です。HPから自分の考え方に合っているかの確認をしておくのが大事です。
以上、整骨院の転職についての情報でした。
国家資格である整骨院と、民間資格の違いから、おすすめの大手の整骨院に志望動機書の作り方までお伝えしてきました。
素敵な転職ができますように。